特集:
2008/06/04 日記<ロイズ>
ロイズ
ロイズ (Lloyd's) とは、ロンドンにある世界的な保険市場である。
概要
ロイズという言葉には2つの意味がある。
国際的な保険市場としてのロイズ
イギリスのシティ・オブ・ロンドン|シティ(金融街)にある保険取引所、またはそこで業務を行なっているブローカー(保険契約仲介業者)およびアンダーライター(保険引受業者)を含めた保険市場そのものを指す。
法人としてのロイズ
イギリス議会制定法によって法人化された団体。ブローカーとおよびシンジケートを会員とするロイズ保険組合のことを指す。 Corporation of Lloyd's として知られる。ロイズ保険組合はブローカーとアンダーライターを会員とする自治組織であり、通常の保険会社と異なり、ロイズ保険組合自体が保険引受業務を行なうのではない。保険を引き受けるのは、無限責任を負うアンダーライターであり、ロイズ保険組合はロイズ保険ビルを所有し、取引の場(ルーム)と保険引き受け業務に関する事務処理サービスを会員に提供するために存在している。この複雑な二重性はよく使われる「われわれは個人としてはアンダーライターだが、全体としてはロイズである」という言い回しにあらわされる。会員は、従来、保険金の支払に上限を定めない無限責任を負う個人ネームだけだったが、1992年より有限責任の法人ネームの募集も始まり、現在に至っている。ロイズの形態と名称は、もともと1688年ごろにエドワード・ロイドという人物がコーヒー・ハウスを開き、保険業者たちがその店にたむろして取引の場として利用していたことに由来する。エドワード・ロイドが死去したあと、取引の場を失った保険業者たちが資金を出し合って、人を雇って新たにロイズ・コーヒー・ハウス(ロイドのコーヒー店)と名づけたコーヒー店を自分たちのために開かせた。時代とともにコーヒー・ハウスではなくなったが、ロイズ (Lloyd's) という名前はそのまま残った。
歴史
ロイズの仕組み
ロイズでは個々のアンダーライターが直接保険取引を行なうのではなく、シンジケートと呼ばれる会社を通じて保険を引き受ける。アクティブアンダーライターあるいはリーディングアンダライターと呼ばれる保険引受業務を実際にロイズで行なうアンダーライターがシンジケートを組織し、他のアンダーライターは無限責任を持つシンジケートへの出資者としての形をとる。ロイズには300あまりのシンジケートがあり、海上保険や火災保険、盗難保険などそれぞれ得意とする分野の保険を引き受けている。中には、ネッシーが捕獲された場合の懸賞金などを保証するなど風変わりな保険ばかりを引き受けるので有名なシンジケートもある。各シンジケートの保険引き受け能力は、出資するアンダーライターの人数と出資額によって決まる。ロイズで保険をかけるにはブローカーを通じて行なう。ブローカーはスリップと呼ばれる保険証書を持って、ロイズのルームにいる各シンジケートのアクティブアンダーライターたちを回って交渉し、危険を分散するために複数のシンジケートに分割して保険を引き受けさせる。保険を引き受けたシンジケートは、支払いが生じたときのために他のシンジケートに再保険をかける。
被保険料収入はそれぞれのシンジケートに、保険料の引き受け割合に応じて分配される。
アンダーライターは保険証書の下に署名するところから名づけられた。名前を書くことからネームと呼ばれることもある。
ロイズの鐘
ロイズの建物の一階には鐘(ルーティンベル)が置かれており、海難事故等の発生を報せる役割を果たした。タイタニック号沈没の際も、この鐘は鳴らされた。
参考文献
関連項目
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